歩きながらメールボックスを開いて

その中の1件で目が留まった

差出人は、不明

フィルタリングサービスに加入しているのに

知っている連絡先以外から電話が来るのは、割と珍しい

寝室のドアに手をかけようとした手が思わず止まった

そんなことをする人物は私は1人知っている

だから、無視して別のメールに目を通した

「ご飯作ってあるよ」

「うん」

珍しい人物からのメールに驚いて、前を確認していなかった