「、、、、居ないし」

再び目を開けた時、彼はベッドの上には居なかった

居なくなってしばらくたっているらしい

彼が居たはずの場所に手を伸ばしても、ひんやりとした感覚があるだけで

温かさはみじんも残っていなかった

充電器に繋がれたスマホに手を伸ばせば、すでに昼で

ディスプレイに映し出された数字は、11:15と映し出されていて

居なくて当たり前なんだなぁ、と思いながら静かに起き上がった

メールが数件

電話が1件

ソーシャルネットの通知が数件