"彼女"の香りは、嫌い

「安心しなよ、風呂に入ったから」

見透かしたように呟かれた言葉に、顔がカッと一気に熱くなる

一方的に見透かされたココロ

人が入れるほどの余裕を持たされた布団

余裕を持て余した布団にゆっくり近づいた

「もっとこっちに来なよ」

布団の端で小さく縮こまっていた私を後ろから抱きしめて

温かい体で包み込んだ

「冷たいの、冷え性はこれだから困る」