情事のあと彼は決まって、タバコを吸う

それも最近は、決まって一本

1本だけ吸って、風呂で汗を流して寝る

そんな繰り返し

ベッドサイドに座って、静かに宙に紫煙を漂わさせる姿は

同い年には見えないほど大人びていて

カーテンの隙間からさす月明かりに照らされた

綺麗な横顔

口にくわえられたタバコが、終わりを告げる

短くなったタバコがそれを告げていた