――そう、彼女のお腹の赤ちゃんは、僕とリコの2人の子供だ。妊娠33週目。もうすぐ産休を取ることになっている。
「ねぇ」
資料室のドアの前、呼び止められて、振り返るとそこには笑ったリコの顔があった。
「今、動いた!! 赤ちゃん」
最近、ニコニコ笑うリコの顔が、少しだけ詩織に似ていることに気づいた。いや、喜怒哀楽、全てに詩織の面影を感じるのだ。顔自体は似ていない。詩織はどちらかというと細目だったし、穏やかな眉毛と相まって、真顔でも笑っているようにも見えた。猫のようなリコとは似ても似付かないのに、面影を感じるということはどういうことなんだろうと、しばらくリコの顔を観察していた。
「ねぇ」
資料室のドアの前、呼び止められて、振り返るとそこには笑ったリコの顔があった。
「今、動いた!! 赤ちゃん」
最近、ニコニコ笑うリコの顔が、少しだけ詩織に似ていることに気づいた。いや、喜怒哀楽、全てに詩織の面影を感じるのだ。顔自体は似ていない。詩織はどちらかというと細目だったし、穏やかな眉毛と相まって、真顔でも笑っているようにも見えた。猫のようなリコとは似ても似付かないのに、面影を感じるということはどういうことなんだろうと、しばらくリコの顔を観察していた。


