「まず、1人目は…松下。」

おー。と言う声が漏れる。三年、松下先輩はこの陸上部のキャプテンだ。

そして…二人目。大丈夫。僕は代表にきっとならない。
だって、僕は一年生だ。確かに僕は速いけど、三年生の方が優先されるだろう。それに…きっとコーチはあの事を知らないだろう…っとそんなことでぐるぐると頭で考えを巡らせた。


そして、このコーチの言葉は誰もが予想しなかっただろう。


「そして…二人目。」









「田野。」