私は…選ばれなかった。




わかっていた。だって私が出たって足手まといになるだけ。わかっていた。…でも、…出たかった。
…だって最後の大会だから。


こんなのわがままだってわかってるけど…




私はグラウンドで一人、泣いた。


そして、その日から、私は田野君と距離をおくことになってしまったのだった。