「田野君、そろそろ帰った方がいいよね。」
空はもうオレンジ色に染まっていた。
「そうですね。帰りましょうか。」

久しぶりの帰り道。僕はふと上を見上げた。

満面の星空

「綺麗だねー!」

気がつくと、先輩も上を見上げていた。

僕はその横顔を見て、決めた。




お母さんのこと…三藤先輩にはきっちり伝えよう。