僕は、あの時、先輩が僕のことをあんな風に言ったと知り、本当に悲しかった。でも心の底では三藤先輩を信じていた。

三藤先輩があんなこというわけない。


僕が三藤先輩と話さなくなったのは自分が誤解したせいで先輩が傷ついてしまったからだ。



僕はいてもたってもいられなくなって、グラウンドに向かおうとした。三藤先輩に伝えるために…
しかし、僕の手を誰かがつかんだ。


「まて、田野。俺との約束が先だ。」