は?私いつそんなの言った?

言ってないんですけど!

でもそのときにはもう遅く、私は二人の前に出てしまっていた。

「うわっ、三藤。ヤベッ!」

三年生は逃げていった。



「田野君、私はそんなの言っ…」

「三藤先輩。僕、すごい悲しいです。
そんな風に思ってたなんて、最低ですね」





田野君は黙って立ち去り、私はずっとグラウンドに1人、立っていた。