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（ようし！明日から頑張るぞ！）



商店街にも仕事はいろいろとあったが、募集されてるのはたいていが接客の仕事だった。
俺はまだこの世界の文字が読めない上に商品のこともあまり知らないし、お金のこともよくわからないから、店主も当然良い顔はせず……俺は、再び町はずれの方に戻って、畑の手伝いをすることにした。
賃金は商店よりも高かったけど、それは多分働く時間が長いからだ。
ここでは、時間給じゃなくて、ひと月でいくらっていう言い方をよくされる。
それと、今回もやっぱり出荷出来ない野菜をくれるって言われ、それは俺にとってはすごく魅力的な話だった。
なんたって、ヨウカイの子供が四人と、特別大食いのゆかりさんと美戎がいるんだから。
食べ物がもらえるのはとてもありがたいことだ。
それから、畑の傍の小屋も貸してもらえることになったんだ。
それも、この前よりはずっとマシな小屋だ。
美戎のことも一応頼んでみたら、働き具合を見て賃金を決めるってことになった。
まぁ、どうせたいした額にはならないだろうけど、体慣らしには良いと思う。

時間はかかったものの、それなりの収穫を得られて、俺は満足した気持ちで美戎達の所に戻った。



「あ、慎太郎さん、お帰りなさい。」

美戎とゆかりさんは、外でなにやら料理を作っていた。
そういえば、空はすでに色を変え始めている。
俺は、ずいぶん長い間うろうろしていたようだ。



「ただいま。
あの、ゆかりさん…長い間、あいつらのこと押し付けて、どうもすみません。」

「そんなこと気にすんなよ。
あいつら、さっきまで寝てたし、少しも手はかからなかったよ。」

「ちょっと前に目を覚まして、お腹をすかしてるみたいだったから早めに夕飯の支度をしてるんだ。」

「そっか…じゃあ、俺も手伝うよ。」