「それはそうと……」
かっぱは、まじまじと俺の顔をみつめる。
(なんだ、なんだ?)
「あんた、なんでヨウカイを三匹も連れてるんだ?」
「え…あぁ、これにはちょっと事情があって……」
「そりゃあそうだろう。
何の事情もなく、三匹もヨウカイの子を育てる奴なんて、聞いたことがない。」
かっぱがそんな風に思うのも当然だ。
ここまで来る間にも、ヨウカイの子供を連れてる者はほとんど見なかった。
なのに、俺は三人も連れてるんだから。
……しかし、おかしい。
この世界では、旅に出る時はヨウカイを連れて行くのが習わしということだったが、ヨウカイと一緒に旅をしている者の姿はほとんど見なかった。
俺は、今まで気になっていたその質問をかっぱに訊ねてみた。
「あのぅ……俺、ヨウカイを連れて旅してる人をあんまり見てないんですが…どうしてなんですか?」
「は?どうして…って。
そりゃあ、そんな奴がいないからだろう。」
なんて当たり前な答えなんだ?
「だけど、この世界では、旅に出る時はヨウカイを連れて行くのが習わしなんでしょう?」
「……はぁ?」
かっぱは、再び俺の顔をまじまじとみつめると、やがて堪えきれなくなって噴き出した。
「どうして笑うんです?」
「だ、だって……
一体、いつの時代なんだよ、ヨウカイを旅に連れて行くなんて……」
「……え?それって…どういうことですか……?」
かっぱは笑いすぎて上がった息を徐々に整え、俺にヨウカイのことを教えてくれた。
ヨウカイを連れて旅をしていたのは、遥か昔…性質の悪いヨウカイがあちこちに出没していた時代のことだそうだ。
しかも、旅に連れて行くのは、子供ではなく成人となったヨウカイだということだった。
「良く考えてごらんよ。
子供のヨウカイなんか連れて行ったところで、邪魔にはなっても助けにはならないだろ?
それに、今はよほどのことがない限り、用心棒を必要とするような場所はないからね。」
「そ…そんなぁ……」
かっぱの言うことが本当だとしたら、あの老人の言ったことは嘘だということで……
つまり、俺はあの老人に騙されたってことなのか!?
かっぱは、まじまじと俺の顔をみつめる。
(なんだ、なんだ?)
「あんた、なんでヨウカイを三匹も連れてるんだ?」
「え…あぁ、これにはちょっと事情があって……」
「そりゃあそうだろう。
何の事情もなく、三匹もヨウカイの子を育てる奴なんて、聞いたことがない。」
かっぱがそんな風に思うのも当然だ。
ここまで来る間にも、ヨウカイの子供を連れてる者はほとんど見なかった。
なのに、俺は三人も連れてるんだから。
……しかし、おかしい。
この世界では、旅に出る時はヨウカイを連れて行くのが習わしということだったが、ヨウカイと一緒に旅をしている者の姿はほとんど見なかった。
俺は、今まで気になっていたその質問をかっぱに訊ねてみた。
「あのぅ……俺、ヨウカイを連れて旅してる人をあんまり見てないんですが…どうしてなんですか?」
「は?どうして…って。
そりゃあ、そんな奴がいないからだろう。」
なんて当たり前な答えなんだ?
「だけど、この世界では、旅に出る時はヨウカイを連れて行くのが習わしなんでしょう?」
「……はぁ?」
かっぱは、再び俺の顔をまじまじとみつめると、やがて堪えきれなくなって噴き出した。
「どうして笑うんです?」
「だ、だって……
一体、いつの時代なんだよ、ヨウカイを旅に連れて行くなんて……」
「……え?それって…どういうことですか……?」
かっぱは笑いすぎて上がった息を徐々に整え、俺にヨウカイのことを教えてくれた。
ヨウカイを連れて旅をしていたのは、遥か昔…性質の悪いヨウカイがあちこちに出没していた時代のことだそうだ。
しかも、旅に連れて行くのは、子供ではなく成人となったヨウカイだということだった。
「良く考えてごらんよ。
子供のヨウカイなんか連れて行ったところで、邪魔にはなっても助けにはならないだろ?
それに、今はよほどのことがない限り、用心棒を必要とするような場所はないからね。」
「そ…そんなぁ……」
かっぱの言うことが本当だとしたら、あの老人の言ったことは嘘だということで……
つまり、俺はあの老人に騙されたってことなのか!?