するといきなり、玄関ドアの鍵が開く音がした。
私はちゃんとドアに鍵をかけた。

何故、鍵が開く音がするのか、


答えは1つ、他にも鍵を持っている人がいるから。


ビビりながら、猫を抱っこして玄関に行くとガラッとドアが開いた。



その先にいたのは私と同世代ぐらいの男の子で、身長は高くて綺麗な瞳の色をしていた。



「あれ、星七 来てたの?」


「え…?」



何故か私の名前を知っている謎の男の子。



「イル、見かけないと思ったらこの家だったか。」



イル?と呼ばれる私の抱えてる猫はご主人様を見つけたように私の胸から目の前にいる男の子の肩の上に乗っかかった。



「あ、ごめんね、僕の名前はソワ。
君は星七でしょ?」


「どうして私の名前知ってるの?」


「ん?秘密だよ。」