曾祖母の家に行くのはいいものの、曾祖母は5年前に他界していて正直行く意味がよく分からない。


でもお母さんは「行ったら分かるから」とだけしか私に行ってくれない。


私が小さい頃はよくこの町に来たとかお母さんは言っていたけど全くのところ記憶にない。



「…田舎でも暑い、」



‘ 七ツ島 駅 ’ という無人駅で降りたのはいいんだけど、周りを見渡す限りに何もない所だ。


この七ツ島駅から歩いて5分の場所に曾祖母の家はあるらしい。


お母さんのくれた地図を頼りにして曾祖母の家に向いて歩くものの家の形すら見えない。



「…どこが5分なのよ~」



お母さんの地図通りに歩き始めて10分が経っても見えるのは何もない一本道


ようやく何かを見つけたと思えば、お地蔵さんだったり本当に何もない場所だ。