夏といえば何を思い浮かべるだろう。
海やプール、キャンプや旅行やショッピング、など私はそれを思い浮かべる。
それなのに、どうして私はこんな田舎に来てるんだろう。
全てはお母さんの一言から始まった。
ーー
あれは夏休みが始まる1ヶ月前ぐらいの話で、お母さんが急に
「星七、夏休みの間だけひいおばあちゃん家に泊まれないかしら?」
と私に尋ねてきたことから始まった。
初めは断ったけど、お母さんが「お願い」とずっと頼むものだから仕方ないと私は行くことにした。
でもよく考えてみれば結構いいものかもしれない。
田舎なら私の住んでいる都会とは違い、静かな環境だし勉強の休憩の間は海にも行ける。
曾祖母の家は田舎と呼ばれる場所で徒歩数分圏内には綺麗な海もあるらしい。