自分のしてしまったことの申し訳なさと罪悪感でかち合う蜜の瞳から瞳を逸らしてしまう。

それでも開く口から〝ごめん〟を何回も何回も紡いでひたすら謝る俺に「……ち、ちがう、の〜…」蜜は嗚咽交じりに言って、ふるふるとかぶりを振った。


……ちがう、って…?


最高潮を超えて昂ぶっていた身体は冷め、後悔や罪悪感に押しつぶされそうでも、僅かだが冷静を取り戻した俺は蜜のセリフに疑問符が浮かぶ。

言葉の意味が気になって逸らした瞳を向け直す。

真っ直ぐに瞳を落とした先の蜜は、眉を下げて、子供が泣くみたいにくしゃりと顔を崩しながら変わらずぽろぽろと雫を零してて、「…い、いや…じゃ、ないの〜…」そんな俺の胸をギュッと鷲掴む可愛すぎて大好きすぎる泣き顔でそんなことを言う。


「………え、嫌じゃないの…?」

「…ゔん…」

「じゃ、じゃあ続きをしても…、」

「それはダメです…」

「…やっぱダメなの…?」

「え、えとっ、とーやに、言いたいことがあるの、です…」


キューティー怪獣ちゃんったら、それとなく俺の扱い上手いと思いませんか?俺は思うに激しく綺麗に挙手っ!

天国の先の先まで一気に突き上げてから地にめり込ませる勢いがすごい。


まさかまさかのまさかすぎる嫌じゃない発言に本日何度目になるのかは――ちょっと覚えてないけど、まあお決まりパターンといいますか信じられないことが起こったから止まってしまった時。

当然のように耳を疑った。

だってそりゃあ泣き叫ぶように全力で拒否られたからな……ぐすん。