やっぱり思っていた通りになった。

自分の欲望を存分に押しつけることだけに夢中になって、蜜のことを想うけど考えてやれない。

いつものように俺から逃げる舌。追いつかないとでもいうようにままならない呼吸。甘美に漏れる声、苦しいのかギュッと眉根を寄せて赤く染まった顔に涙を零す姿は全身の血を沸き立たせる。

さらに風呂上がりで濡れた髪がただただエロい。

俺を駆り立てる要素がふんだんすぎて、この時点で妄想なんかより遥かにイイ。はぁー…、サイッコー…。


何度も角度を変えて深く丹念に味わった唇から自分のを離す。ツー…ッ、と名残惜しむように二つを繋ぐ銀糸を舌舐めずりして切り、見下ろす蜜は肩で息をして苦しそう。

下瞼に涙をこんもりと溜めて、酸素を求めるように小さな口を開けてはぁはぁ、息を漏らす蜜が心底たまらず、ズクン、疼く身体。もっと俺に溺れてと変態チックに恍惚する表情。

いつものにプラスして風呂上がりっていう今回初のオプションがつけられた艶やかさはまさに格別。言葉では言い表せないそれにそそられ続け昂りは止まらない。


蜜の息が整う前に曝け出された首筋に口づけて舌を這わせる。


「…っ、あっ、」


這わせる舌にビクッと身体を跳ねさせ、甘く啼く蜜の肌は舌でも感じれるほど熱い。

風呂上がりだから、っていう理由はもう通用しないほどの熱で赤く色づいた白い肌から鼻腔を蕩かす香りがして、ゾクリと腰が震える。

やっば…っ。気ぃ狂いそう…。


髪も、肌も、蜜からする香りは全部俺と一緒。

俺ん家の風呂に入ったんだからそりゃそうだって話だけど、正直言ってそれに興奮しすぎてまだ始めて1パーセントも進んでないし、蜜のタオルも取ってないのに軽くイきそうになる。

けど、早漏ではないです決して。断じて。