よからぬ妄想が俺の脳内を濃ゆいピンク色に染めていく。にやける顔は健全な男子高校生のものからかけ離れたただの変態オヤジそのものだろう。
酷さは想像もつかないし、したくもない。
残念なことにそれを自分で思ってしまうぐらい浮かれポンチな俺のめくるめく艶やかにドエロく繰り広げられる妄想は、なにもかもが今回歴代最高レベルのアレで、相当やばい。
やばすぎて自分が勝手に作った妄想に「(えっ、うわっ、え〜…。そこまでいく!?うっわ…、マジか…。やっべ…っ)」まさかの赤面。
蜜ちゃんしか許せねぇけど、蜜ちゃんには殺すと脅されても絶、対、に!!!言えねぇ俺の墓まで持っていく唯一の秘密ごとだから、先着一名、バカじゃねぇのクソ野郎と罵ってもいいですよ。
これも自分で「(バカじゃん俺…)」って、あまりの酷さとクソっぷりに一瞬我に返って思ったから。
蜜マジでほんとごめんっ!!申し訳ない!!と、いつもの潰れそうなほど抱える罪悪感を今日はさらに増し増しの増しで抱くけど――まあそれでも当然アレだよね。うん、そういうことだよ。しょうがないんだよ。
みなまで言っちゃうと〝ピーーー〟になっちゃうから。規制かかっちゃうから。アダルト用語ダメ、絶対。だから。
それから結局、興奮しすぎて――待って違う、これは語弊だ。この言い方じゃ一生シてたみたいじゃん。一生シてねぇよ。明日が楽しみすぎて、の興奮が七割!右手と仲良しのやつは三割!
という、割合でいえばそんな感じの興奮のおかげで眠りに就いたのが朝方で、最近は蜜が寝たら俺も釣られて眠気に襲われていたから久しぶりの夜更かしをした俺はほんの数時間で鳴り響いたアラームに激しく後悔。
ああ…、バイト行きたくねぇ…。