けどその妄想も蜜を愛するが故に、だ!
欲求不満が大爆発して、気がおかしくなるぐらい可愛い蜜を襲ってしまわないように、蜜にはほんっっっとうに心から大変申し訳ないんだが、想像力豊かすぎるそれをすることで自尊心を守っているんだ。
彼女をオカズにしているとかそんな下品なことは言わないでくれ。違うんだ、蜜を守るためでもあるんだからしょうがねぇんだ。わかってくれ。
……終わったあと、ものすごく虚しいから早く心の準備を完了しておくれ、マイハニー。
「…ふっ、へへっ。蜜も、だいすき」
こんなクソな俺の〝愛してる〟の言葉たった一つであれだけ泣いていたのに胸から顔を上げた蜜は、こそばゆそうにふにゃりと笑って俺を殺しにかかってくる。
罪悪感ハンパねぇー…。
と、思うも、いつものごとくそう思う前から秒速でぶっ飛んできた大量のハートの矢に、ぶすすすっ!胸を射抜かれながら蜜のだいすきを何回も何回も頭の中でエコーをかける。
無理。可愛い。死ぬ。勃つ。
抱きたい抱きたい抱きたい抱きたいっ!!
また俺の胸に顔を埋めて、そこでぐりぐり、頭を押し付けてじゃれてくる蜜をこのままベットに押し倒して抵抗される前に口を塞ぎ、服を脱がせて舌も思考も回んないぐらいとろっとろにさせるまで何分……いや、分もいるのか?なんて、真顔で真剣に考える俺。
元から脆い理性がギチギチと音を立ててものの数秒で切れるギリギリかつかつの状態。
拷問のような生殺しがこれからも続くなら、もういっそのこと今この流れで抱いてしまおうか――と、今しがたの自尊心云々をけっ、と一蹴して捨てた俺は蜜の肩に触れる――…。
「…飛也?」