――という、あの死ぬほど蜜が可愛くて愛しすぎた仲直りのあとにこうした予期せぬ邪魔が入って……ああそうだ。

あんだけ甘い雰囲気ムンムンで、恥ずかしがり屋の蜜もせっかくヤる気満々っつーまたとない夢のような最高のシチュエーションだったのにできなかった。


言っておくけど断じて!俺がヘタレだからとかそんなんじゃない。

蜜と一つになれることをできるなら一日でも早く…!と切に願っている俺がそんなチャンス逃すわけねぇだろ。

悪いのは全部あの四六時中ゲームのことしか頭にないゲーマー野郎のバカ律だ。


俺と蜜が今からすることに気づいた途端、ちゃんと扉を閉めて去っていったのは合格点。だけどそれ以外は何一つ許せねぇ処刑もの。

現れるタイミング、色気の欠片もない登場したときのゲーマー臭漂うセリフ。

いや、むしろそれよりもなんでまっすぐ家帰って来たの寄り道しろよ友達と遊んでこいよってまずこっからね。

家の住人にそんな理不尽なことを思った俺は相当キていた。


だって律の邪魔が入ったとはいえ、その前に今までにないぐらい甘い雰囲気が流れていたんだから、気を取り直して続きができると思うじゃん。

だけどそれは不可能で、俺と一つになることを覚悟してくれてもやっぱり蜜は変わらず蜜で。