「なんで笑ってんのぉ…」
俺の笑い声に蜜のソプラノが顔と同じで声にも怪訝な色を出す。
なんで、って…。蜜の某美少女戦士を真似した決め台詞が面白かったから、とか言ったら怒るかな?怒る、よなぁやっぱ。黙っとこ。
クツクツ喉を鳴らしながら、蜜が可愛いから。なんて、蜜の機嫌を斜めにしないようにあながち嘘ではないことを笑いながら返事。
だけど、蜜はその返事に納得いかないようで。
「絶対嘘だもん!蜜の顔がぶさいくだから笑ってるんでしょ!?」
「なに言ってんの。可愛いからって言ってるでしょ」
「飛也の嘘つきっ」
「ほんとだって」
「うーそー!!」
もー…、困ったちゃんだなハニーは。
つーか、蜜がぶさいくだったら蜜が宇宙一可愛いと思ってる俺のそれからして、他の女の子たちが可哀想だろうが。ごめん、すっげぇ失礼な話をしてるけどね?
キューティー怪獣っつーあだ名ついてんだから(俺の心の中でだけど)、可愛い以外なにもないの。
可愛くなかったらキューティーとかつけません。
右手を上げたまま嘘だ嘘つきいーよ蜜はぶさいくだもん!なーんて、キャンキャン吠える蜜に胸キュンなうな俺は心の中でそんなことをペラペラ思う。
あ、ちなみに女々しさは定着済みである。