「み、みっ、」
「――っな、んで、そんな、こと、言うのっ?」
「え…、」
「っ好き、だもん!」
「…、」
「大好きだもん!!」
「…、」
「とーやの、こと、ひっく、嫌いになったことなんかいっ、一回もないよ!!」
「…、」
「なんで、そんなこと言う、のぉ…」
ふえーん、なんて、本当に小さい子供が泣きじゃくってるような声を出して、だけど容赦なくまた背中を叩いてくる蜜。
そうやってぼろぼろ大粒の涙を零しながら泣く蜜を見下げる俺は予想外なこの展開、それよりももっと予想外な蜜の本音に軽く放心状態。
え、え、え…?
蜜が、俺を、好き…?
す、き?ライク?ラブ?どっちでもいいけど、蜜が、俺、を…?
もとから回転の悪い頭がさらに回転不良でこの現実を本物だと受け入れられないバカな俺。
だけど「っバッカー…」本日三回目となる背中バチンッを貰った俺はその痛みでようやく現実だと実感する。
今度こそ、本当に本当に、泣きそうだ。
「――っみ、つー…」
じわじわと瞳に熱いものが沸き上がってくるのを感じながら、俺も大好き愛してるの想いをふんだんに込めてギュッギュッギューッ!
今までさんざんきつく抱きしめていたのに、またさらにきつく抱きしめた俺に四度目の背中バチンッがダブルで飛んできた。