生まれてから全く変わってなさそうな綺麗な心の蜜がごめんを言ってしまう前に、赤い頬に両手を添えて上を向かせ、もごもごしてるそれを腰を屈めて塞いでしまう。
俺が言わなきゃいけない〝ごめん〟の意味を込めて。
その三文字を言葉にしてしまったら、蜜も、って結局謝らせてしまうことになるはずだから、もうこの話は終わり!的な感じで、キスをする。
キスしたら蜜は蕩けてそれどころじゃなくなるしね。
「飯作ろっか」
「…ふぁい」
腰が砕けてとろんとろんの蜜を支えながら、可愛すぎてクツリ、鳴る喉。
スライムキューティー怪獣が通常に戻るまでギュッとしてハニーブラウンを撫でて、数分後、復活したキューティー怪獣ちゃんにようやく刑執行の時間。
そこで、凄まじい衝撃が走る。
おっ、おおおお。嘘だろエプロンってこんなに尊み溢れるアイテムだったの…?素晴らしすぎるんだけどえ、やば…っ。結婚したら毎日これ見れるんだよな明日にでも結婚したい。はぁあああ〜、めちゃくちゃ新婚夫婦みたいだしポニーテールグッジョブありがとう眼福です…。
と、ダメになってしまったテンションで四苦八苦する蜜を手伝いながら、テーブルに並んだ朝ご飯。
ケーキがあるからケーキに合う朝飯を、と思ったけど、ケーキに合う朝飯がよくわかんなかったから無難に目玉焼きとベーコン焼いてサラダ添えて、コーンスープも作ってみた。で、パンの代わりにケーキ。
箱から出したケーキはいちごがいっぱい乗った生クリームのホールケーキで、手作り感あるけど店で売ってるものとそんなに遜色なくて「すご…っ」普通に感動。
そこに朝だから明るいけどろうそくを立てて、ハッピーバースデーを楽しそうに歌ってくれる蜜。可愛い…。