結局はなにを言ったってどうしても催してしまう劣情に抗えず、ハニーブラウンに唇を当てながら腰を抱いていた手は、ススス…、お尻を撫でて、ちょうどお尻を隠す長さの裾から中へ侵入し、今度は下着越しに触れる。
「ひゃ…!?はわわ…っ!」
俺の胸で羞恥に煩悶していた蜜は、突然の刺激に素っ頓狂な声を上げた。それからばっと素早い動きでハニーブラウンから唇を離した俺を見上げた顔ははわはわとして、すでにゆでダコ色。
なななななに!?って、蜜の口から今すぐにでも飛び出しそうなセリフがまんま顔に書いてるからおもしろい。
劣情のみならず悪戯心も擽られ、ますますその気になってきたクズ野郎(俺)の手は調子に乗って、ゆるゆるときわどい動きで肌を撫ぜていく。
お尻から太ももに移り、蜜が甘い声を零して疼くように動かす指で、脚の付け根の触れるか触れないかのギリギリをツ…ッ、と焦らせば、声と一緒に熱い吐息も漏らす蜜。
肌の感触を楽しみながら、悪戯に焦らして焦らして、一向に触れなかった場所――昨晩、初めて触れた蜜の弱いところに触れた瞬間、「…あっ!」蜜は一際甘い声を上げた――、
「…っ、…って、ててててーいっ!」
「!?」
「ああああ朝からダメ!レッドカード!セクハラ条例で逮捕するぞ!」
「セクハ…、」
「蜜着替えてくるっ!」
さっきまで抵抗もなく大人しく身を任せてたはずなのに、え、まさかのおあずけ…?
ふしゅふしゅと真っ赤な顔から湯気を立ち上らせながらプリプリと怒り出した蜜は、矢継ぎ早に言うと隙間なくくっついていた身体を簡単に離し、逃げるようにバタバタとリビングの外へ繋がるドアへ走っていく。