このままキスをし続けると、蜜に返事もしないまま事に進んでしまいそうだから、まだ足りないけどチュッ、と唇を吸って、お互いのものが混じり合ってできた艶やかな銀糸を引きながら一度離れる。
はぁはぁ、酸素が足りなくて上手く息ができないのか肩で息をする蜜の熱い額にコツン、自分のを当てる。
俺も熱を孕んだ息を吐く。
トロン、と蕩けて熱に浮かされたような表情はズクズクと下半身を刺激し、早急に止めてしまったキスの続きがしたくてしたくてしたくて、たまんない。
蜜、蜜、蜜、蜜――…。
「…ごめん、蜜。俺、今マジで余裕ねぇや」
「…え、あ、…だ、だいじょう、ぶ…?」
「無理。大丈夫じゃない。だから、蜜がもうなに言ってもやめてあげらんねぇし、優しくしたいけど、たぶんそれもできそうにねぇから――覚悟、して?」
「…っ、…っ頑張り、ます。…が、頑張るから、とーやも、頑張って優しくして…?」
「………………善処します」
いや、無理です。普通に。絶対に無理!めちゃくちゃ頑張って善処したところで、そのめちゃくちゃ頑張った善処は恐らく善処になってないと思う。
優しくしてほしいなら、そのウルトラMAXハイパー超絶キュートな可愛すぎる可愛いをどうにかしてください…。
俺の胸もうボッコボコ……ていうか、今の「頑張って優しくして…?」で、頭のてっぺんから足のつま先まで全身隙間なくハートの矢まみれになったんですが?身体中穴空きまくりでボッコボコなんですが?
「…お願い、します」
とか、うわああああああ照れ顔上目遣い萌える可愛すぎるうううううもうやめてくれぇええええええ!!
死ぬ!!イく!!我慢ならん!!
「無理、クソ可愛い。いただきます」
「ふえっ!?…あっ、とーや…っ、――あ…っ!」