最高の誕生日。最高のプレゼント。

幸せなことってこの世の中にいっぱいあるけど、俺が今宇宙で一番、誰よりも最も幸せな人間だって思う。


愛してる愛してる愛してる。

何度も数えきれないほど蜜に伝えてきた言葉を何回も蜜の温かくてすべすべもちもちとした赤ちゃんみたいな肌に唇を寄せながら囁く。

顔を寄せて濡れてしまった肩、首筋、頬、瞼の上、短い前髪を避けて額に、次は小さな鼻、そして最後はぷっくりとした赤い唇に唇を重ね、鼻先と鼻先が触れ合う距離で見つめ合う。


「…えへへっ、飛也も泣き虫さんだね。可愛いっ」

「うるせぇぞ蜜ちゃん」

「ふぎゃっ!痛い〜!」

「可愛いつったからお仕置き」


語尾に音符をつけて、少し悪戯っぽく、だけど嬉しそうに笑顔を浮かべて言ってきたから触れ合っていた鼻先をかぷりと噛んでやる。

改めて言うなよバカ蜜。

今になってめちゃくちゃ恥ずかしい…。

りんごみたいに真っ赤っかになる蜜に負けないぐらい羞恥でかぁっ、と赤く染まる俺の顔。蜜に見られたらまた〝可愛い〟とか言われそうだから、上手く気を逸らせる。がぶがぶがぶっ!


「ん〜っ!とーや、もうやだっ」

「え?やだ?じゃあ続行するな」

「うにゃ〜っ!違うちがっ、…あっ、待って、ふぇっ、」

「み、」

「ふっ、ふぇっ、くしゅんっ」

「…ごめん。寒ぃな?(う…っ、あああああ可愛いの極みキタァアアアア無理…っ!!)」


相変わらず唯一無二の可愛さを誇りすぎてる蜜のくしゃみにギューンと当然の如くもっていかれた胸。ダメだしんどい動機が…っ。

なにが可愛いって全部。こと細かに言えば、ふぇっ、ってこそばゆそうに耐えてるところも好きだけど、くしゅんっとくしゃみが出たあと(もちろんくしゅんっの瞬間も大好物)になぜか恥ずかしそうに瞳を向けてきて、へらっと笑うそれがすんっばらしく可愛いを極めすぎてるから大好きやめてっ!俺を苦しめないで!!