突然倒れたエリーをウィリアムが抱きとめる。

「エリー!」

アンナが驚いたように駆け寄り、エリーを心配そうに見つめる。

ティーナが困惑したような表情で、アンナとエリーの顔を交互に見つめた。

「エリー……?」

「あ、いえ……」

アンナが困った顔で珍しく言葉に詰まる。
ダニエルがいつものように微笑み、そして提案をした。

「よろしければ、一緒に来ていただけませんか? お互い、色々とお話をする必要があるようですし」

そう言ってウィリアムを見る。

「いいよね、ウィル」

「……ああ」

ウィリアムやダニエルの視線に、ティーナはゆっくり頷いた。
リヒトはおろおろとエリーの周りを飛び回っていた。