いつか、あなたに恋をする――

「だが、それ、俺の代わりに刺されたわけだろう?
 お人好しだな」

「そうでもない。
 知っているからだ。お前はどうせ死ぬ」

 そう言われ、高坂は笑った。

「そりゃ、お前の世界ではどう転んでも、俺は死んでるだろう。
 人はいつか死ぬもんだ」

「そういう意味じゃない」

 その斗真の言葉にも高坂は言う。

「大丈夫だ。
 こんな生き方をして、そう長く生きられるとは、はなから思ってはいない」

「……真生が泣くのに勝手な奴だ」

 斗真は目を閉じた。

 傷口に手をやる。

 刺した女はご丁寧にナイフ抜いていったようだ。

 せめて、刺さったままだったら、失血死することはなかったかもしれないのに。