「はい。前回は聞けなかった言葉を、昭ちゃんに貰いました。
昭ちゃんは、私に生きて欲しいって言いました。だから、私……もう逃げません。そんなこと言ったら、昭ちゃんに怒られてしまいます」
愛梨はその言葉に何度も頷いた。
「あおいさん、絶対大丈夫です。私、信じてます。だから、諦めないでください」
そんな愛梨の姿を見て、あおいは嬉しそうに微笑み、愛梨の頭を撫でた。
「ありがとう、愛梨さん。あなたが私のことを見守ってくれていて、嬉しかったわ」
そう呟いた後、彼女の身体は花火が散ってしまうように、はかない光を残して消えてしまった。
愛梨はあおいの魂が消えたのを見届けると、白露に向かって叫んだ。
「白露さんっ! 最初から、知っていたんですか!?」
彼は冷たい色の瞳で、愛梨のことを見下ろした。
「えぇ、完全にではありませんが、全部知っていましたよ」
愛梨はぎゅっと歯を食いしばる。
「どうして最初に教えてくれなかったんですか!?
もし何が起こるのか知っていたら、あおいさんと昭平さんに、忠告出来たかもしれないのに! そうしたら、そうしたら、昭平さんは助かったかもしれないのに!」
「変えてはいけないんです。だから、あなたにも言わなかった。昭平さんが亡くなると知っていたら、そして知っていたのに救えなかったら、あなたは自分を責めるでしょう」
愛梨はくしゃりと顔を歪める。
昭ちゃんは、私に生きて欲しいって言いました。だから、私……もう逃げません。そんなこと言ったら、昭ちゃんに怒られてしまいます」
愛梨はその言葉に何度も頷いた。
「あおいさん、絶対大丈夫です。私、信じてます。だから、諦めないでください」
そんな愛梨の姿を見て、あおいは嬉しそうに微笑み、愛梨の頭を撫でた。
「ありがとう、愛梨さん。あなたが私のことを見守ってくれていて、嬉しかったわ」
そう呟いた後、彼女の身体は花火が散ってしまうように、はかない光を残して消えてしまった。
愛梨はあおいの魂が消えたのを見届けると、白露に向かって叫んだ。
「白露さんっ! 最初から、知っていたんですか!?」
彼は冷たい色の瞳で、愛梨のことを見下ろした。
「えぇ、完全にではありませんが、全部知っていましたよ」
愛梨はぎゅっと歯を食いしばる。
「どうして最初に教えてくれなかったんですか!?
もし何が起こるのか知っていたら、あおいさんと昭平さんに、忠告出来たかもしれないのに! そうしたら、そうしたら、昭平さんは助かったかもしれないのに!」
「変えてはいけないんです。だから、あなたにも言わなかった。昭平さんが亡くなると知っていたら、そして知っていたのに救えなかったら、あなたは自分を責めるでしょう」
愛梨はくしゃりと顔を歪める。