「はい、ここで私と愛梨の姿が見えるのはあおいさんだけです。ですので私たちのことは、いないと思っていただいてかまいません。どうぞお気遣いなく」
「そう。不思議ね。本当に白昼夢を見ているみたい」
あおいは枕元に置いてあった携帯電話を手に取った。
「今日は、七月の二十五日ですか」
愛梨は彼女に声をかける。
「二十五日のこと、覚えていますか?」
あおいは少しいたずらっぽい笑みを浮かべる。
「えぇ。二十五日の昼食は、私の好きなハンバーグだったことをしっかり覚えています。ここにいると、本当にそんなことくらいしか楽しみがないのよ」
それを聞いた愛梨はくすくすと声をたてた。
「それにこの日は、一時帰宅の前日ね。二十五日の午後、先生の診察を受けて、検査結果に異常がなかったから、明日から数日、自宅で過ごせることになっているの」
「あおいさんは、小学生の時からずっと入院しているって話でしたよね?」
「そう。不思議ね。本当に白昼夢を見ているみたい」
あおいは枕元に置いてあった携帯電話を手に取った。
「今日は、七月の二十五日ですか」
愛梨は彼女に声をかける。
「二十五日のこと、覚えていますか?」
あおいは少しいたずらっぽい笑みを浮かべる。
「えぇ。二十五日の昼食は、私の好きなハンバーグだったことをしっかり覚えています。ここにいると、本当にそんなことくらいしか楽しみがないのよ」
それを聞いた愛梨はくすくすと声をたてた。
「それにこの日は、一時帰宅の前日ね。二十五日の午後、先生の診察を受けて、検査結果に異常がなかったから、明日から数日、自宅で過ごせることになっているの」
「あおいさんは、小学生の時からずっと入院しているって話でしたよね?」