「でも悪いことばかりではありません。青龍の母親と、先ほど連絡がつきました」
「えっ、本当!? りゅーちゃんのお母さん!?」
「そうです。今日の夜か明日の朝には迎えに来ると言っていましたよ。だから心配もそれまでですね」
愛梨はへにゃりと眉を下げて笑う。
「そっかぁ、急だね。りゅーちゃんとお別れかぁ……。寂しいけど、狩りをする人に狙われるより、やっぱりお母さんと一緒がいいよね」
愛梨は元気を取り戻し、白露に大きく手を振った。
「じゃあ私、またりゅーちゃんと遊んで来る! 白露さんも後で来てね!」
「えぇ、分かりました」
白露は遙か先の風景を見通すように、竹林の奥を睨みつけた。
嫌な予感がする。
このまま祭りが終わるまで、何事も起こらなければいいが――。
「えっ、本当!? りゅーちゃんのお母さん!?」
「そうです。今日の夜か明日の朝には迎えに来ると言っていましたよ。だから心配もそれまでですね」
愛梨はへにゃりと眉を下げて笑う。
「そっかぁ、急だね。りゅーちゃんとお別れかぁ……。寂しいけど、狩りをする人に狙われるより、やっぱりお母さんと一緒がいいよね」
愛梨は元気を取り戻し、白露に大きく手を振った。
「じゃあ私、またりゅーちゃんと遊んで来る! 白露さんも後で来てね!」
「えぇ、分かりました」
白露は遙か先の風景を見通すように、竹林の奥を睨みつけた。
嫌な予感がする。
このまま祭りが終わるまで、何事も起こらなければいいが――。