そう、それはちょっとした悪戯心。 誰かを騙してやろうなんて考えていたわけでもないし、それくらいたいしたことないと思っていた。 ちょっと思いついただけの、ほんの悪ふざけみたいなもの。 きみはどんな人なんだろう。 顔も年令も、本当の性別もわからない。 本当のことは、何ひとつ知らない。 ぜんぶ嘘だったとしても、俺との会話だけは嘘じゃないと信じたかった。 これは まだ知らない君との恋の話。