私の中にはかなちゃんが息づいている。

いつの間にかかなちゃんでいっぱいで空っぽじゃなくなってる。

こんなにも満たされている。

だけどいまここに君はいない。

失うまで気づけなかった。

この温もりも、私を満たす存在も。

あの時間にどれほど救われていたかも。

何一つ気づけなかった。

君は逃げることを知らないかのように、あんなにも真剣に伝えてくれていたのに。