アスファルトの上。 薄っすら見えるその目から、一筋の涙が零れ落ちた。 このまま、泣いたまま終わりになんて、させない。 俺は必死に手を伸ばし、その手を握った。 大丈夫。 樋口、大丈夫だから。 もう泣かなくてもいい。 俺がお前を…… 笑わせるから……。 俺が…… 守るから……。 また君が…… 笑えるように……。 ・ ・ ・ ・ ・