「え……あっ……」

マヌケな声しか出て来ない。

「スズメは応援します。この三ヶ月間サポートさせていただきます」

小柄な彼女は胸を張り
どーんと任せておきなさいってポーズをするけれど

僕が小説家を目指してるって

誰にも言った事はないのに
どうして……。

「あとは好きにして、僕は隣の部屋にいるから」

心臓がドキドキする。
ずっと隠していた
大切な小さな秘密の箱をスキャンされた気分。

ドアをピシャリと閉じると

「おやすみなさいませ!」って後ろで声がしたけど、僕は返事もしないでパソコンを抱きかかえて寝室に使っている隣の部屋に飛び込んだ。

どうなってるんだろう。

いきなり飛び込んで来た小柄な女の子
しかも雀。
しかも僕の秘密を知っている。



明日

何があろうと

出て行ってもらわなきゃ。