僕は彼女の隣に座って
水平線をジッと見つめる。

海と空の境目。
遠い遠い物語。


「すぐわからなくてゴメン」

「いいんです」

スズメは泣きだした。

だから僕は

彼女が泣き止むまで
そっと傍に居て

彼女の肩をずっと抱いていた。