手紙と貝殻を握り
僕はソファに沈み込む。

まだ一日あったのに
ギリギリまで過ごしたいなら
最後のギリギリまで居ろよ。

こっちの心の準備がないだろう。

急に出て行くなんて

とんだフェイントだ、


本当にもう

最初から最後まで困ったスズメだね。


本当に困ったね


僕は知らないうちにまた涙を流しながら

朝のベランダをただ見つめていた。