放課後

緊張しぃの美音ちゃんと私と
湊と上野でマックへ歩く。

わざと私と湊がくっついて、美音ちゃんと上野を先に歩かせてツーショットを見る。

上野は美音ちゃんに対して、あまりいい感じは受けてなかったようだけど、さすがタラシ。
優しい笑顔を見せながら美音ちゃんと並び、慣れた感じで楽しそうな会話を弾ませていた。

美音ちゃんは左手に一生懸命【会話ネタ】を、書いてたようだけど使わず終わりそうだな。
手汗でもう消えてると思うし。

「思ったより似合ってね?」
湊が私にこっそり言う

うん。けっこうお似合い。

長身でイケメンな上野と癒し系の美音ちゃんは、けっこう似合ってる。

あれで上野の性格よかったら
安心して美音ちゃんを推すのだけどね。

でも
幸せそうだな美音ちゃん。

マックに到着し
山盛りポテトを前にして
さぁこれから
楽しい時間を過ごそうと思っていたら





美音ちゃんの左手首から

けたたましい電子音が鳴り

彼女の顔が泣き顔に崩れる。



まったく
こんな時に怪人かよっ!
空気読めよ怪人っ!