【何があったの。体調崩した?】


 しばらくしてメッセージを見たらしい天宮からタブレットに返事が来た。

 ベッドに座ったままタブレットをタップして返事をする。


【莉央をうちに泊まらせようと連れてきたら倒れた】
【えーっ、医者は?】
【見せた。点滴打って帰った】
【で、滋養のあるものね。オッケー。そっちに必要そうなもの配達するよう手続きしておくよ。】
【頼む】
【で、マサはどうするの】
【俺は会社に戻るつもりだったんだが】
【ダメでしょ。看病してあげないと】
【俺が?】
【他に誰がいるの。一応夫でしょ】
【他人の看病なんかしたことねーよ】
【他人てねぇ……病気の子猫拾ってきたと思ってちゃんと看なさいよ】
【ねこ……】
【じゃ、頑張って。仕事はそこでもできるでしょ。二、三日来なくてもいいからねー】


 会話は一方的に終わってしまった。