ゆっくりと高嶺を受け入れている間も、そして再奥まで埋められても、そこにほとんど苦痛はなかった。


「莉央、大丈夫か……?」
「んっ……」


 大丈夫じゃない。本当はドキドキして死んでしまいそうだ。

 けれど莉央はうなずいた。


(ああ、どうしよう……好きな人の苦しそうな顔、ドキドキする。可愛い……もっと、こんなかお、みたい……)


 莉央はうっとりと高嶺を見上げる。
 そんなはずはないのに、泣き出しそうに見えたから。


「正智さん、すき……」


 シーツの上に投げ出していた手を高嶺の首の後ろに回し、引き寄せ、自分からキスをした。


「莉央っ……」