「……一緒に風呂に入りたいと言っておいてなんだが、今すぐ出たい」


 高嶺がどこか苦痛に耐えるような表情で、莉央を見つめる。


「うん……」


 出ればどうなるかもちろんわかっていたが、莉央も高嶺と同じ気持ちだった。






 火照った体にシーツがひんやりして気持ち良い。

 もつれるように裸の二人は抱き合う。

 高嶺の手が莉央の髪をほどき、あやすように全身を撫で、足を開かせる。

 もう莉央から、恥ずかしいと感じるような理性はぶっ飛んでいた。
 莉央から少しでも苦痛を取り除きたいと、誠心誠意を込める高嶺の愛撫に完全に飲み込まれていた。