軽くシャワーを浴びて玲子の柔らかいコットンのパジャマを借り、リビングに降りると、アイランドキッチンにもたれるようにして、羽澄と玲子が顔を寄せ話をしている。
「……で、調べたんけど……」
「ん……なるほどな」
「シャワーありがとうございます」
声をかけると、二人がハッと顔を上げ離れる。何かを話しあっていたようだが、内容を莉央に聞かせるつもりはないらしい。
「はっ、莉央ちゃまの濡髪セクシー!」
「お嬢さま、早く乾かさないと風邪を引きます」
バタバタと二人が莉央を取り囲んでソファーに座らせる。
玲子は作りたてのいちごとバナナのミックスジュースをグラスにストローをさして渡し、羽澄はドライヤーをかけ始めた。