天宮の言葉に心臓のあたりが、きつく締め付けられる。
 妙な動悸がして、思わず胸のあたりを手のひらで押さえていた。


「莉央は……そいつが好きなのか」


 声が震える。


「それはわからないよ。でもそうだったとしてもおかしくないんじゃないの……ってこらっ、マサーッ!!!」


 気がつけば高嶺は社長室を飛び出していた。




------