ブブブブブブー!

なんだ、この音……。

顔を右に向けると、巨大な塊が俺に向かってくる。

それは大型トラックだった。

運転手の見開いた目。

鳴り響くクラクション。

獣と化したそれは、俺をまっすぐに狙っている。


ああ、呪いはあったんだ……。


信じられないくらい大きなタイヤが目の前に迫る。



最後に聞いたのは、俺の命が消える音だった。