___力が抜けて放心状態のお母さんを、なんとかベッドに寝かすとリビングに戻る。
「あ……」
床には転がったお弁当箱。
もう一度それを洗うと、床に飛び散った水しぶきを拭き取る。
ソファの下にはたくさんのお酒。
こんなもの世の中からなくなればいいのに。
そうすればお母さんも、昔みたいに戻ってくれるのに。
「お父さん……」
そう思わずつぶやいて、あたしはソファに座り込んだ。
よどんだ空気がアルコールの匂いを含んでいる。
窓を開ける気力もない。
「あ……」
床には転がったお弁当箱。
もう一度それを洗うと、床に飛び散った水しぶきを拭き取る。
ソファの下にはたくさんのお酒。
こんなもの世の中からなくなればいいのに。
そうすればお母さんも、昔みたいに戻ってくれるのに。
「お父さん……」
そう思わずつぶやいて、あたしはソファに座り込んだ。
よどんだ空気がアルコールの匂いを含んでいる。
窓を開ける気力もない。