ところどころはがれている看板にはそう書いてあった。

建設当時は、『高さ40メートル』はすごかったのだろうが、今はもっとすごいのもできているはず。

それでも、下から見上げるとけっこう高いように見えるけど。

「どうしよう。私高いところダメなんだ」

萌絵がそう言うと、
「じゃあ僕と乗ろうか」
と、駿が言った。

「いいの?」
萌絵がそう言うと、うなずく駿。

「ちょうどふたり乗りらしいから」


いいなぁ…。


萌絵がうらやましくなる。