「あなたから説明して」

「はい」

宮崎さんが手帳に目を落とす。

「彼らの携帯のLINE履歴を確認しました。あなたは昨夜7時ごろから、ひとりずつにLINEを送信しています」

「知りません」

チラッと私を見た。

少し違和感。

なんで、さっきまでの熱いまなざしじゃないの?

「内容はこうです。『今からあなただけにお金を支払います。他の人に言ったらこの話はなしです。見られたくないので学校の屋上に来てもらえますか?』」