夏休みに入ってホッとしたのもつかの間、こうして呼び出されてはいじめられていた。

雅哉だけじゃない。

七海も、陽菜も駿も・・・。

そして、萌絵。

みんな私がターゲットになっているのに安心しているんだ。

次は自分の番かもしれないのに。

私をさげすんで笑う。

それで、なんとか自分の役割を保持しているんだ。

最初のきっかけは、駿への恋心。

初めての恋に、どうしてよいのかわからない私はいつも彼を見ていた。

彼は、私になんて興味がないのは明らかだったけれど・・・。

だけど、好きだった。

好きで好きでどうしようもなかった。