まだ地面が動いているみたい。

歩いていてもふわふわする。


七海は無事なの?

この血はなに?


駿のそばへ・・・。

足音に気づいたのか、駿が、
「来るな!」
と叫んだ。

「…」

足がすくんだ。

しかし、限界だったのは駿の方だったよう。

顔を背けてその場に音をたてて吐いた。



その隙間から、私は見た。