「ねぇ、もう帰ろうよ」
萌絵が鼻水をすすった。
「…」
黙って雅哉が萌絵を見下ろす。
その目は、冷たい。
「だってさ、ここおかしいよ。こんなの普通じゃないよ」
「まだやめられない」
その言葉に萌絵が息をとめる。
「まだ…続ける…の?」
「チーム戦だろ。ここでお前が棄権したら、俺ら全員失格になるかもしれねぇだろ。殴ってでも最後まで付き合ってもらう」
「雅哉。賞金なんかもういいじゃん」
七海が雅哉の腕をつかんで静めようとするが、
「触んな」
と振り払われる。
萌絵が鼻水をすすった。
「…」
黙って雅哉が萌絵を見下ろす。
その目は、冷たい。
「だってさ、ここおかしいよ。こんなの普通じゃないよ」
「まだやめられない」
その言葉に萌絵が息をとめる。
「まだ…続ける…の?」
「チーム戦だろ。ここでお前が棄権したら、俺ら全員失格になるかもしれねぇだろ。殴ってでも最後まで付き合ってもらう」
「雅哉。賞金なんかもういいじゃん」
七海が雅哉の腕をつかんで静めようとするが、
「触んな」
と振り払われる。